思うがままに、本と漂い( ´▽`)☆

たまに映画。たまに観劇。たまに本。雑な感想メモ。

「父帰る/屋根の上の狂人」

香川出身の方の脚本なので、興味深々で観劇しました。
言葉はたしかに、地元なので聞きやすい!
逆に関東の方は、頭の中で翻訳しながら観るので大変だとか。

大変緊張感があるので、最初から最後まで緊張しっぱなしで観ました。
家長として今まで自分を犠牲にまでして頑張って来た自分と、好き勝手して年を取り、金が無くなったのでふらりと帰って来た父。
捨てられた母や弟妹は、すぐ父を受け入れる気持ちに。
しかし自分はすぐには受け入れない。
父は父で、偉そうに帰宅したものの実は一文無しで、単なる見栄で偉そうにしていただけ。
そこで息子から出て行けと言われ、カッとして出て行こうとする。

どちらの考えも分かるなぁと思いつつ、ラストに自分が追い出した父を迎えに走る剛くんに涙が出そうに。(安いよ自分!)
そして剛くんは鼻水たれながら(本当に!)、涙を流しておりました。

時計は止めて置いてありました。
新聞を読んでいるので、何の新聞か見れず。
30分くらいなのですが、暗くスポットを使った演出で緊張が限界でした。ふう。

  • 「屋根の上の狂人」

打って変わって、明るい舞台上。
屋根の上の狂人(剛くん)のシルエットから始まります。
半分以上屋根の上の狂人は、空に近いので空がとても綺麗に表現されていました。(青空→夕焼け)
善良で素直な家族なので、狂人のために「狐払い」と称して燻したり、弟から「可哀想」と怒られたらすぐ反省。
わざと危なげに屋根から屋根に飛び移ってる剛くんでした…。
楽し気でいいんだけど(笑)

もうちょっとラストがしみじみとした余韻があれば、もっと感動したかも。
屋根の上のままの兄と、地に立ったままの弟に何か意味があるのかなと思ったり。
島、狂人、座敷牢で、「黒嗣の島」(小野不由美)を思い出したり(笑)

ベテランの方の方言は、よくできてました。
若手は…ちょっと違和感です(笑)
語尾がちょっと上がり気味ですね。

今回は小芝居チェックまでは出来なかったので残念。
脚本があれば欲しかった!
原作読めば補完できるのかな?
カーテンコールが1回であっさりしてたので、素の剛くんは一瞬でした。
もうちと見たかったな…(笑)
まあ公演詰まってますからね。