思うがままに、本と漂い( ´▽`)☆

たまに映画。たまに観劇。たまに本。雑な感想メモ。

「象」

http://www.nntt.jac.go.jp/play/20000208_play.html

原爆(被爆者)がテーマなので、非常重い。
隣の人の唾を飲み込む音さえ聞こえる、無音に重力が増したとさえ感じる。
極度の緊張を強いられる舞台でした。
舞台上は、大量の古着に埋め尽くされていて、また子供服が目立つ。
これは、被爆した方々を指しているのかと想像するが、明確な答えは勿論無し。
先日読んだ「シアター! (メディアワークス文庫)」で、予算が無いので汚部屋設定にした舞台が出て来たので、何となく思い出してしまった。
最初が非常に重いので、間の楽しいシーンは笑っていいのかも分からず、控えめに笑う。
重ねて肯定する台詞が印象的で、それが何だか不気味でシュールに思えてくる。
赤い男って?被爆って?赤=原爆???
大杉漣さんの迫力が凄くて、背中に負ったケロイドを見せるポーズの神々しいこと。
大変疲れたが、しかし目を背けてはいけない何かを感じた舞台でした。
終演後アンケート書く時に、疲れ過ぎて手の力が入らず鉛筆が持てなかった(笑)

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個人的には、広島弁は使わないんだなとか、どんどん髪がくるくるになるゴロちゃんが可愛いなとか…(笑)
アドリブは無さそうな舞台だなとか、おにぎりは途中でひっくり返して食べないよな、と帰りにおにぎりを食べながら思ったり。
せっかく劇場で購入した帯付き文庫の帯(それが目当て!)を破ってしまいました。あーあ。