映画「窓辺にて」
美しい画面、会話中心の映画でした。
どちらかと言えば、主人公の市川茂巳視点で観ちゃったのですが、監督が共感を求めていないと言っていたので「主人公に共感した」とは言いづらい(笑)
観終わった後に、もやもや考えてます。
好き=心が動く。
人により好きの度合いが違っていて難しい。
人が生きる=役に立つ。
個人的には人は役に立つ必要は無いと思っていますが、自分が『役に立たない』状態になってしまったら『自分はダメな人』だと思ってしまいそうです。この矛盾。
共感は必要か?
タクシーの運転手さんの、馬が可哀想と美味しそうの両立が共感による違いには納得です。
主人公は共感できない自覚をしており、でも人と繋がろうとしている。
お母さんのおにぎりと、優しい写真の所で泣いてしまいました。
しかし不倫は酷いけれど、過去にしちゃった男も酷いですね。
作家ならではの感性なのか、個性なのでしょうか。